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語ってもよろしいですかな(番キタシリーズ編1)

深夜3時から自分の本を読み返すドM修行をした結果、気が滅入って寝込みました。

どうもです!

あれから二度サイトのレイアウトを崩壊させたにもかかわらず、なぜか奇跡的に元に戻りました。

 

 

ぼちぼちこのサイトの目的の一つ()である自分語り(※創作物に関して)をしていきたいと思います。

手始めに自分の本についてあーだこーだ書き記していくつもりです。

大して作っていませんがね…へへ…

誰が見ているかわかりませんが、ナラティブに語ることは悪いことではないので色々言います。

が、

その前に一つご注意したいことがありまして。

私はテクスト論(※1)支持してますので、私が物語に関してどういう意図があって描いていたとしても、どうぞシカトしてください。

(※1)ざっくりした感じで言うと作品至上主義って感じです。(雑な理解)

読み手の方が作品のみを見て、読み取ったもの、考察とか考えとか、イメージとかが真実なので!

ここから書いてしまう私の考えは、「あ~こういう見方もあるんだな~(鼻ほじ」程度に留めてもらえればと思います。

こういうことだよ!って強制するつもりは全くありませんのでね!!

 

ただ自分で読み返していても、しみじみ実力不足からのわかりにくさにうんざりしていたので、言い訳をしたいのですよ…。

 

ぐだぐだ言い訳を重ねて生きています。

言い訳自分の振り返り備忘録なので適当にいきますぞ。

偉そうに語ってることに恥ずかしくなったら消します。(重要)

 

当たり前ですが本の内容もろ出なので、

ぜひ本読んでください(突然の販促)

 

  

では、GO↓

 

一冊目の話

我が記念すべき一冊目「MirageofSands」2015年発行

これ読み返すのにめちゃくちゃ時間かかった。つらい

二年前だけどだいぶ絵がしんどい。ひたすらしんどい。

いやしんどいって思えるようになったのは多少ましになったからだよね。

そう思っておきます。

 

本どころかweb上にあげるマンガさえまともに描いたことがなかったまじのド素人が、なんでいきなり同人誌にしようと思ったんでしょうね(笑)

ほんとパッションだけでできたよこの本。

まあ今もですけど、実際に描いていかないとうまくならないし、手っ取り早くうまくなるかな~と思ってやってます。

 

それに個人的に、印刷物に対する責任感(?)がありまして。

印刷物って特に同人誌だと中古ショップに売られると何年先もいろんな人が読む可能性が出てくるじゃないですか。

私が乙女ロードで、遅れてハマったジャンルの本を漁りン年前に発行された神本にであったときは感謝の気持ちでタオルを濡らすのですが、いざ自分で本を世に出すとなったら、ン年先の誰かが読んでもがっかりしないようなモノにしたいなと思ったのですよ。

あと、ン年後の自分が雑に書き上げた自分の本を読んで黒歴史だと後悔して泣かないために、その時できる限りの全力をもって取り掛かろうと決めています(今めっちゃ泣いてるけど)

この当時の自分の全力だから仕方ねえ…って未来の自分に言い訳できます。

そう…仕方ないんや…。

 

 

印刷あれこれ

この本は2回ほど印刷所を変えて刷りました。

最初は某工房、2回目は○沢印刷です。

とりあえず初心者におすすめってところを選んだのですが、某工房の仕上がりにびっくりしましたね…(悪い方で)

トーンの使い方がわからなかったのでグレスケで描いていたのですけど、グレスケはオンデマ印刷には向いていないんでしょうかね。

特にここの印刷所とは相性が最悪でした…;;

グラデーションがな、ない(笑)

 

ともあれ本という印刷物が届いたときは感動しましたね!!

壊れたテープの如くすご~~~い!を連呼していました。

あの時のうきうき感は忘れないでいたい。 

 

 

イベントの方も初参加で、設営に必須グッズの用意も大変でしたし、本当にお腹が痛くなりながらドキドキしていました。

ありがたいことにお昼頃に完売して、それはもうめちゃくちゃ嬉しかったです。

冊数もかなり少なかったっていうのもありますが、初参加を良い記憶で残せたことで同人イベントというものに恐怖感なく、今も楽しめてるように思います。

ありがてえ~~~ありがてえ~~~。

それまでまともにペのイラストもアップしてなかった、どこの馬の骨かもわからぬ輩の本を手に取ってくださって本当にありがとうございました。

この装丁の方は冊数めちゃくちゃ少ないのでレアです。

 

ちなみに私は一般で同人イベのビッグサイトに行ったことがありませんでした…。

(太古の昔ですけど大阪のどこかのオンリーには行ったことはありました)

ビッグサイトへは一度友達の売り子もどきでサークル参加にお付き合いさせてもらったことがあるんですけど、広さにひたすらおののいてました。今も行くとひえ~って言ってます。そして迷子になります。

 

2刷目は続編を頒布するタイミングで刷りました。

その時○沢印刷がなでしこフェアなるすんごい割引率のフェアやってまして。

サークル側がお値段的な事をぽろりするのはご法度感ありますが、いやーすんごい価格だったのでここぞとばかりに利用させてもらいました。

(普段なら弊サー規模ですとちょっと手が出せない感じ)

やはり値段がモノを言っているのか(?)、すんごくきれいに刷ってもらいました。

個人的にここの印刷所の感じが好きです。

ベタ多用マンなので、黒がてかてかしてない所がいいですね。

 

印刷所選びは難しいです。

とりあえず手が出せそうなところ色々使ってみて、最終的にお気に入りを見つけよう作戦でいます。

おすすめあったら教えてほしい。

 

 

中身

プロットは、いわゆる台本型?ワードでセリフや動きを全部作ってからネームに入るやり方で作ってます。(試行錯誤中)

全体がめっちゃ長くなったので、一冊目は導入という形で収めました。

きっかけ、状況、番長の動機作りで精一杯なパートで、なんと受けがほぼ出てこない。(カップリング表記を真剣に悩んだ)

不慣れの極みで、ネームだけで1か月かかりました。

1日1枚悩みまくってましたね。難しいのな~ぐえ~

終盤は友人氏(監視係)の家に泊まって、このページまで終わるまで寝れまテンやってました。

その後の行程もだいたい1日半ページ描ければやった~って具合でしたので、途方もない時間かかった気がします。

 

人体もまともに描けなかったのでクリスタの3D機能フル活用してますね…。

クリスタも導入したばかりで、素材やらペンやらの使い方が違和感MAX

見てて辛い。

PROはコミック制作機能が少ないので色々不便でした。

 

 

考察とストーリー補完

ストーリーは夢の下へ行くところまでです。

ユングの精神分析においての精神の構造の説明は一般的なので簡略。

(昔説明用に作った突貫図があったので載せておきます→)

 

キタローの自宅設定では、封印は個人的無意識と集合的無意識の境界にあるのではないかと仮定しています。

肉体持ちの番長をどうやって精神世界に行くか悩んだのですが、ユング曰く、睡眠中は意識(自覚できる)と無意識(自覚できない)の境界があやふやになる、とあったので、個人の夢から全ての人が共有している集合的無意識へ繋がるだろうということにしました。

ワイルドパワーだし、なんとかなるよね!

集合的無意識はしばしば海と表現されるので、潜ってるという感じです。

またサブテーマである「冥界下り」としても下へ行くイメージですな。

 

P3のペルソナ召喚システムは、脳天を撃ち、死を感じることで無意識と意識の間にある境界を破って、ずぼっと集合的無意識に手を突っ込み鎖で集合的無意識内の叡知的存在である元型(ゲーム内のペルソナ)を引き上げているのではと思っています。

偉人やら神話の存在がペルソナなのはだからだろ!?

 

 

P3では召喚の際、鎖の音がじゃらついてますがP4はどうやってるのか?

P4でペルソナが使える領域はテレビの中、つまり既に個人的無意識内であるのできっと少しは簡略化されてるんでしょうね。(ヤケクソ)

 

てな感じで、ペルソナ使いは総じて無意識内へ繋がるパスを持っている。(鎖)

ワイルドはペルソナを多数召喚できる→無意識へ繋がる力が強い

召喚の逆を行えば、無意識へ連れてってくれる!ということが最後の方のことです。

 

 

番長は真実への希求力が強いので、もやもやを解き明かそうとがんばるんですね。

意志の力が海を進むスクリューみたいな?

無意識の世界は意志の力が働くでしょうから、うまいこと事が運ぶんですが、それは番長だけの意志なのでしょうかね。

私はキタローの意志も働いていたらな、という気持ちで描いています。(下巻でわかりますが)

 

そんで表紙。

下へ真実を探しに手を伸ばす番長と、ユニバースキメた上の次元に行こうとしてるキタローを対にしてる感じです。

番長がつかんでいるのはあやふやな記憶の欠片というイメージなのでキタローの中身がぽろぽろです。

服くしゃっとしてるのすっげー難しくて締め切り数時間前にヒィヒィ言いながら描いてた思い出。

 

そうそう、タイトルがどうしても思いつかなくて、友人氏にアイデアをもらいました。

直訳で砂の幻影 くぅ~~~かっこええ……

ストーリーに朧げ、儚さといったものを感じてくれたそうです。

圧倒的感謝…。

 

表紙とタイトル付けがめちゃくちゃ苦手です。

 

 

こんな感じですかね!くっそなげえ!

長々とすみません。

また気が向いたら次書きます。

 

ちなみに↑の考察やら話の要素に使った元ネタの参考文献は色々あるんですが、この本と解説図はここからだった気がします。

『ユング心理学入門 河合隼雄 1967年 培風館』

ゲームの元ネタがわかったりするのでおすすめです。